雑記

若い人向け:歴史書を読む事のすすめ

昨日で会社を初めてちょうど4ヶ月が経ちました。Steadyの展開はやる事が沢山あって、それがまだまだ追いついていないのですが、時間がない今だからこそ、時間のあった学生の時や務めていたときにもっとやっておけば良かったと思うことがあります。
それは、「歴史を学ぶ」ということです。・愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という言葉は有名なので、聞いた事がある人は多いと思います。私も学生時分より少しづつ歴史の勉強をしていましたが、今思えば実用書の方が8割ぐらいで2割ぐらいが歴史書だったように思えます。実用書はそれはそれで実用的なのですが、大局的な物事の判断や未来の想定をする上では、歴史以上に役に立つ知識はないのではないかと思います。

・歴史は数ある意思決定の良きテンプレート

特に私は安土桃山〜戦国時代、戦後の復興期の歴史が好きです。変化のときにどういう思考・思想を持った人が、どういう組織を作り、どう駒を進めたのか、窮地から逆転する時の流れはどういうものだったのか、ポジションを築くにはどういう事をしたのか、どうしてそのポジションから急落したのか、全てが今生きる知識になります。

私も尾張出身ということもあって、個人的に織田信長が一番好きな武将ですし、彼が歴史的に重要な展開をした場所に、小学校の遠足から始まりちょっとした旅行で訪れることが多かったように思えます。

・人生を掛けて判断してきたその判断結果の塊が歴史

織田家の中でも弱小ポジションだった彼が、織田を代表する人物になった流れに斉藤道三は欠かせないと思いますし、3000の兵で20000の今川義元を倒した桶狭間は転機の1つだったと思います。北からは上杉、東からは武田という強大な競合の存在。柴田が成功しない中で、秀吉を起用しての一夜城の流れ。そこからどういう流れで天下統一したのか、どれをとっても今生きる知識です。見るべきはその人物の意思決定と判断の背景。

桶狭間なら、相手に酒を飲ませて奇襲をした、という話ではなくて、織田信長が早くから各所に馬で遊び回り、地場の荒くれ者たちの心を掴むことができていたこと、地形の知識を持っていたことなど、そこに至るには必要な準備と知識があったのだと思います。

・歴史書のすすめ
会計の知識とか最新のウェブサービスの知識とか、それはそれでいいのですが、歴史は陳腐化しません。時間がないので、あまり詳しい事を書けませんでしたが、色々相談に来てくれる自分より若い人に、歴史をもっと勉強すべきだと伝えたくこのエントリーを書きました。
何から読んでいいのか分からな人は、織田信長もいいですし、城山三郎の男たちの好日は今の昭和電工や味の素、東北電力を作った男の話です。