雑記

シリコンバレーってそういうことだったのか会議

シリコンバレーでメジャーIT企業で働く方々、現地スタートアップの方々、投資家・VCの方々にお会いしてきましたので、そこでの学びをまとめました。(タイトルの件ですが、すみません。特にリアル会議してないです。僕の脳内会議です。)

 

 

スティーブ・ジョブスがApple創業したガレージ

その事業が「どの程度インパクトがあるのか」を中心に考える

会う人全員にピッチをしてきました。

で、

とにかく、インパクトが大事。インパクトがないと聞く耳を持ってもらえない。

そして、世の中に良いインパクトを与えるためには、現状の前提を全て取っ払わないといけない。

例えば、リスクが高すぎて常人は手を付けられない既存権益の破壊
例えば、今ないものを生み出すために、法律を塗り替えるぐらいの絵

とか、今、当たり前になっていることは全てフラットに考えていい。

現状は一回置いておいて、それを解決したら世の中がどれぐらい良くなるのか、どのぐらい驚くのかという視点を中心に置くから、魅力的で、大きな絵が生まれてくるのだと思いました。

言ってしまうと、当たり前なのかもしれないし、日本で展開している感覚だと少し浮き足立った感じかもしれないですが、これが僕が一番得たもの。

生まれるアイディアが特別なのではなく、カルチャーが特別

エンジェル投資家に対して、スタートアップがプレゼンをするイベント SV NewTech に参加してきました。偉そうに聞こえると思いますが、正直、このレベル?みたいな感じのアイディアがほとんどでした。

まさに、玉石混交。日本も同じぐらいの確率でアイディアは発生しているじゃないかと思います。

差があるのは、起業家を尊重し、引き上げるカルチャー。つまり、投資家と起業家の関係性。

出た杭を叩くのではなく、引き上げる。

ちょっと出た杭に、有名投資家が付く。
だから、他の投資家も振り向く。もっと大きなお金が入る。

極端な言い方だと思うので、字面のとおりではないと思いますが、

・ スタートアップを始めるのにお金は1ドルも持ってなくていい
・ こっちのコンバーチブルノート(転換社債)は返せって言わない

という話を聞きました。

前者は、スタートアップする人たちはお金が無いのは当たり前で、
一方で本人たちに一定の株を持たせながら、数百万単位のお金を投資するエンジェルがたくさんいて、
当然のように人のお金で挑戦すればいいよね、という状態。

後者はコンバーチブルノートで後々やっぱり返してくれって話になったら、
そんな小さいことを言う投資家だという噂が広がって、次の会社に投資しにくくなるから、返してくれと言わない状態。

投資家と起業家の関係において、起業家のポジションが確立されているという印象です。

起業家を賞賛し、応援する文化がシリコンバレーに人を集め、金を集め、成功すると数十億〜数百億円とかのスケールの大金持ちが生まれる。その大金持ちがシリアルアントレプレナー投資家として、次の起業家を支援しに行く、というサイクルが回っています。

 

約300社のスタートアップが入っているインキュベーション施設 Plug and Play Tech center にて

美談の裏には、泥臭いことが隠れている

今、当たり前のように定着しているサービスも、立ち上げる時には作ったエンジニア自身がサクラをしたり、スパムまがいのバイラル施策を打ったりと、綺麗な顔立ちとは別に泥臭いことをしてきているという話を聞きました。

東京からシリコンバレーの情報を見聞きしていると、あっという間にユーザーが付いて、成功にまっしぐら、気づいたらM&Aみたいな美談ばかり印象にあるのですが、そんなことはなくて、それこそSVNewTechみたいな小さなイベントから這い上がっていく部分だったり、ぎりぎりまでリスクを取った施策を打ったり、泥臭い作業もして広げている姿が裏にあったということが、強く心に残っています。

もともと大企業や政府がそういったものを求めることから始まっているのですが、情報セキュリティ・マネージメントシステムの国際規格である、ISO/IEC27001はダントツで日本企業がとっているみたいですし、PマークやISMSを重要視する文化のもとでは、個人情報の観点でリスクを取った施策が打ちにくく、ルールギリギリで攻めてくる海外勢との競争がしにくいですね。

最後に、現地で僕をアテンドしてくれたDMXの本田社長が、「シリコンバレーで3ヶ月間インターンして学んだこと」 というブログを書いています。よろしければ、こちらもぜひご覧下さい。

読んでいただいて、ありがとうございました。

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